◼史上5人目の記録達成!ユンカーの連続ゴール記録はどこまで続く!?︎
試合後の会見で、浦和のリカルド・ロドリゲス監督は、「プレーする上で相手に難しい状況にさせられたという印象がある。広島は前節で形を変えていて、1対1で嵌めてくるディフェンスをしてきて、なかなか違いを作れなかった。我々も試合の中でやり方を少しずつ変えたり、修正しながらやっていたが、相手が激しく強くディフェンスをしていたので、相手のプレーがよかった」と振り返った。
その表情は険しかったものの、「2回リードをすることができたので、そこをしっかり守り切れればというところだった。(相手の)個人の力でやられてしまった部分もあり、最終的には妥当な結果となる引き分けだったと思う。それでも、試合の中で変化をつけながらやっていたし、特に最後の時間帯については、この試合を通して一番流動的にできたと思います」と、一定の評価を示した。
監督の言葉どおり、攻勢を強めた広島を相手に勝ち切ることはできなかったが、それでもユンカーを筆頭として浦和は複数得点を継続し、攻撃面は安定している。
4月下旬に浦和に加入したユンカーは、5月5日に行われたJリーグカップ・柏戦でデビューを飾り、1ゴールを挙げた。9日に開催された仙台戦でリーグ戦デビューとなり、その試合でも1得点。さらに、G大阪戦で2ゴール、先日行われた神戸戦で1ゴールを記録していた。今節の広島戦でも1得点を決めて、これでリーグ戦では4試合連続ゴール。カップ戦を合わせればすでに6得点となっている。
J1デビュー戦からの連続ゴールの記録において、4試合以上連続となるのは過去4人。1996年にヴェルディ川崎のブラジル人FWマグロンが達成して以来、25年ぶりの記録を打ち立てた。
J1デビューからの連続試合ゴールは1995年のFWマルコ(清水)の6試合が最長。1993年のFW前田治(横浜フリューゲルス)、1994年のFW城彰二(市原)、1996年のFWマグロンが4試合と続き、ユンカーは史上5人目の記録となった。
去年のシーズンでは、ノルウェー1部のFKボーデ・グリムトでリーグ戦25戦に出場し、27ゴールを挙げた。得点王とMVPをダブル受賞したユンカーは、合流後から瞬く間にチームにフィット。ユンカーのデビュー後からチームは負けなしと、直近の浦和の快進撃を支え、早くも名実ともにエースとなっている。
現在、連続ゴールの記録は6試合連続が最長だが、ユンカーはこの記録をどこまで伸ばすことができるか。浦和のサポーターだけにとどまらず、すべてのサッカーファンから注目が集まっている。
■試合結果
サンフレッチェ広島 2-2 浦和レッズ
■得点
15分 キャスパー・ユンカー(浦和レッズ)
23分 ハイネル(サンフレッチェ広島)
84分 興梠慎三(浦和レッズ)
92分 川辺駿(サンフレッチェ広島)