■決勝進出の立役者だったネドベドが…
CL決勝も、ネドベドがもたらした。
レアル・マドリードとの第1戦を1-2で落としたユーベだが、ホームで迎えた第2戦で逆襲に成功する。前半のうちに2点を奪い、逆転に成功したのだ。さらに73分、大仕事をしたのがネドベドだ。自陣からのロングパスにボックス手前で追いつくと、ダイレクトでシュート。終盤に1点を返されており、結果的にこれが決勝点となった。
だが、ネドベドは決勝でプレーできなかった。ゴールの9分後、大会累積2枚目となるイエローカードを頂戴し、決勝の出場停止が決まったのだ。決勝はカルチョの国のチーム同士の対戦らしく、0-0のまま推移。最後はPK戦の末にミランが頂点に輝いた。
この年、ネドベドはバロンドールに選ばれるなど、多くの個人賞も受賞したが、その後にチームタイトルを手にすることはなかった。スクデットを2度手にしたが八百長疑惑ではく奪され、CL決勝の舞台に進むこともなかったのである。それでもネドベドはセリエB降格にも残留を決意し、今も副会長としてユベントスのために働き続けている。