この2人は古くからの関係だ。グアルディオラ監督が現役時代の最後に過ごしたドラードスで指揮を執っていたのが、リージョだった。2003年にバルセロナで会長選が行われた際には候補者のルイス・バサットが、スポーツディレクターにグアルディオラを、監督にリージョを据えるプランを掲げた経緯がある。
「リージョの影響がなければ、我々は首位に立っていない」とはグアルディオラ監督の弁である。「リージョは私を完全に理解している。私が何を求めているか、その時々で分かっている。リージョには特別なセンスがあり、試合や状況を読むことができる。それは私でさえできないことなんだ」
トゥヘル監督にとっては、昨季のパリ・サンジェルマンに続いて、2年連続のチャンピオンズリーグ決勝だ。グアルディオラ監督にとっては、2010-11シーズンのバルセロナ指揮時以来のファイナルになる。
監督にとって、クラブにとって、大きな大きなタイトルだ。目指すは、勝利のみ――。知的な攻防戦が、ポルトガルの地で繰り広げられる。