トゥヘル監督は【3-4-2-1】への布陣変更を決断している。【5-2-2-1】と併用しながら、対戦相手によって選手の配置を入れ替え、バリエーションに富んだ戦い方をする。スピードのあるティモ・ベルナー、万能型のストライカーであるオリビエ・ジルー、中盤が本職のカイ・ハバーツのゼロトップと、最前線の起用からも非常に幅があると見て取れる。

 ボランチのポジションはジョルジーニョ、マテオ・コバチッチ、エンゴロ・カンテが分担する。カンテラーノのビリー・ギルモアにもプレータイムを与えながら、トゥヘル監督は全体の底上げを意識してきた。

 近年では2度、欧州の頂に近づいた。実際、2011-12シーズンには、ロベルト・ディ・マッテオ監督率いるチームが決勝でバイエルン・ミュンヘンを破り、ビッグイヤーを獲得している。一方で、苦い思いをしたのが2008-09シーズンだ。バルセロナとの準決勝で、セカンドレグの終了間際にアンドレス・イニエスタに得点を許して敗れた。「イニエスタッソ」と称される伝説的なゴールは、ファンの間で語り草になっているが、その時にチェルシーの前に立ちはだかったのが、現在マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督である。

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