J1リーグ第15節 徳島ヴォルティスー名古屋グランパス
5月22日(土)|18:00 鳴門大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム
今季から名古屋グランパスの新たな顔となった柿谷曜一朗にとって、感慨深い一戦だろう。自分を大きく育ててくれた徳島ヴォルティスとの対戦だからだ。
天才と呼ばれながら内面が成熟しなかった男が、当時J2の徳島ヴォルティスで3シーズンプレー。人間としても成長してセレッソ大阪へと戻り、2014年にJ1の舞台で徳島と再会した際には、自費で新聞広告を出して、徳島の人々へ感謝を伝えた。その年、柿谷はブラジルW杯を経験し、大会後にはスイスへと旅立っていった。
徳島にも、古巣に「恩返し」したい選手がいる。名古屋のアカデミーで育った杉森考起だ。期限付き移籍で加わった昨季は、徳島のJ2昇格に貢献。今季は完全移籍に切り替え、あらためて徳島の一員となった。
柿谷は現在、名古屋でリーグ戦2得点。杉森は徐々に出場機会を増やし、前節が今季3度目の先発だった。まだまだ、2人とも物足りないはず。大きくなった姿を見せる最高の舞台が整った。
■徳島ヴォルティス
12位 勝ち点17 5勝2分8敗 14得点20失点 得失点差―6
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
ル●0-3 神戸(H)
L○1-0 広島(A)
L●1-2 札幌(H)
ル△1-1 大分(A)
L●0-2 鳥栖(A)
【通算対戦成績】
H 2試合・0勝1分1敗
A 3試合・1勝1分1敗
計 5試合・1勝2分2敗
【直近対戦成績】
2017年 7月 8日 J2第22節 ○2-0(A)
2017年 4月15日 J2第 8節 △2-2(H)
2014年10月26日 J1第30節 ●0-2(H)
2014年 7月19日 J1第15節 △1-1(A)
2014年 5月24日 ナビ杯第5節 ●1―2(A)
【今節のみどころ】
前節は、ダニエル・ポヤトス監督が合流してから初のリーグ戦での勝利を飾った。今季3度目のクリーンシートも達成している。
次に目指すは、今季2度目の連勝だ。第6節から3連勝を記録したが、当時の相手は2ケタ順位で下位に沈む相手ばかりだった。今節の相手は2位の名古屋グランパス。重ねた経験が活きていることを証明するには絶好の相手だ。堅守を誇る相手だが、前線にもタレントがそろっている。しっかりとした守備が、勝利の前提となる。
合流した外国人選手にただ頼り切るわけではなく、チーム内競争の原理は生きている。チーム全体の力で勝ちにいきたい。