【Jカップ分析】浦和が最終節で大逆転!(2)全員でGS突破!34歳西川周作ヘッドのスーパーセーブと「みんなで決勝に行きたい」の画像
浦和レッズが大逆転!首位でGS突破 撮影:中地拓也

■5月19日/Jリーグカップ第6節・Cグループ 浦和レッズ横浜FC (埼スタ)

 19日にJリーグカップのグループステージ最終節が行われた。Cグループは、3位の浦和レッズが首位の横浜FCを2-0で下し、グループステージ突破を決めた。

 Cグループは、大混戦となった。前節までの戦績ではグループステージ突破のチームはひとつも決まらず、勝ち点差も“団子状態”で並んでいた。この最終節で勝てばどのチームにもプレーオフステージ進出の可能性があり、3位の浦和にとっては勝利が絶対条件だった。

 この試合では、リーグ戦第9節の徳島戦で負傷交代したMF武田英寿が復帰し、先発で出場した。また、昨シーズンの終盤から怪我で調整が続いていたDFトーマス・デンもスタメンで起用され、今シーズン初出場となった。

 試合は開始早々に動いた。前半3分、左サイドからDF山中亮輔・FW興梠慎三・MF汰木康也がパスワークでつなぎ、MF小泉佳穂にスルーパスを送る。小泉がペナルティエリアの深くまで持ち込み、相手GKをかわしてゴール前へ送ると、MF関根貴大が押し込んで、幸先よく先制に成功した。

 先制後も浦和がボールを握るが、前半10分には、相手にも決定機が訪れる。FWマギーニョが抜け出し、GK西川周作と1:1になるが、西川はこれをヘディングでセーブ。直近のリーグ戦では18歳のGK鈴木彩艶が先発し、西川にとって公式戦は2試合ぶりの先発となったが、最後方から積極的に声を掛け、守備の際には「慌てるな」などとDF陣に声をかけ、守備の統制を図っていた。

 1-0で折り返した後半も浦和は積極的に攻撃を仕掛ける。後半16分には、汰木が相手のクリアボールを拾い、ペナルティエリアの左からカーブの掛かったシュートを放つと、相手GKの手をすり抜けてそのままゴールに吸い込まれた。汰木のホーム戦初ゴールで、浦和が勝利をぐっと引き寄せた。

 試合終了間際にも、途中交代のMF明本考浩やFWキャスパー・ユンカーがシュートを狙うが、相手のセーブに阻まれたり、ゴールポストを直撃したりと、追加点とはならない。しかし、攻守ともに選手が連動して、集中を切らさずに全員で戦い切った。試合は2-0で終了し、勝利した浦和は首位でグループステージ突破を決めた。

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