■全カテゴリーの世界大会に出場の快挙

 日本代表が目指すべきは男女そろっての金メダルだ。

 多くの競技が行われ、日本中の注目を集める大会の中で良い成績をあげられれば、日本の社会の中においてサッカーというスポーツの地位を確立し、競技人口をさらに拡大することができる。日本で現在のようにサッカーが盛んになったきっかけの一つは1964年の東京、1968年のメキシコと2大会連続で日本代表がオリンピックで活躍したことだった。将来の日本サッカーのためにも、ぜひ好成績を期待したい。

 だが、メダルの色が何色になるのかは運、不運によるので、実際的なターゲットは準決勝進出=ベスト4なのではないだろうか。ベスト4進出を果たせば、あとは、準決勝か三位決定戦のどちらかで1勝すればメダル獲得ということになる。

 11人制のサッカーの代表チームによる大会に限って言えば、FIFA主催で「ワールドカップ」と称する大会は6つ存在する。男女それぞれの年齢制限のないワールドカップ、そしてUー20とUー17の年代別大会である(その他、「ワールドカップ」と称する大会にはクラブ・ワールドカップやフットサル、ビーチ・サッカーの大会があり、さらにeワールドカップも存在する)。

 日本は、その11人制サッカーの代表チームによる6つのカテゴリーのワールドカップすべてで直近の大会に出場している(2020年に開催予定だった女子の年代別の2大会と2021年の男子の年代別の2大会は、新型コロナウイルス感染症のために中止になってしまったが)。

 これは、“快挙”と言っていい。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4