J1リーグ第14節 川崎フロンターレ―北海道コンサドーレ札幌
5月16日(日)|15:00 等々力陸上競技場
今季の川崎フロンターレは、まだ公式戦で1敗もしていない。引き分けただけで周囲がざわつくのは、それほどまでに川崎の力が突出しているという証拠でもある。
確かに前節の引き分けは、インパクトがあった。昨季から苦しみが続くベガルタ仙台に、2度追いつかれて勝ち点を落としたのだから、それも当然だろう。
そうなると、昨季に川崎が北海道コンサドーレ札幌に喫した敗戦は、「大敗」と言えるかもしれない。何しろ昨季のリーグ戦で川崎は3敗しかしておらず、そのうち2つは0-1での黒星。0-2は最大点差の敗戦で、強すぎる川崎にとってはインパクトのある負けだったと言えるのだ。
等々力に乗り込む札幌は、リーグ戦直近3試合で2勝1分。上位相手の勝ち点ではないものの、前節はアンデルソン・ロペスが2得点。これで川崎のレアンドロ・ダミアンを抜き、得点ランク首位に躍り出た。前線の好調な選手に引っ張られて、強敵相手に挑んでいけるのだ。
昨季の川崎の敗戦は、ホーム等々力で喫したものだ。そのリベンジを果たすのか、札幌が再現を実現するのか、注目が集まる。
■川崎フロンターレ
1位 勝ち点42 13勝3分0敗 41得点12失点 得失点差27
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L△2-2 仙台(H)
L○2-0 G大阪(A)
L○3-2 名古屋(H)
L○4-0 名古屋(A)
L△1-1 広島(H)
【通算対戦成績】
H 13試合・11勝1分 1敗
A 23試合・10勝4分 1敗
計 28試合・21勝5分 2敗
【直近対戦成績】
2020年11月 3日 J1第26節 ●0-2(H)
2020年 8月15日 J1第10節 ○6-1(A)
2019年12月 7日 J1第34節 ○2-1(A)
2019年10月26日 ル杯F ○3-3 PK5-4(A)
2019年 6月14日 J1第15節 △1-1(H)
【今節のみどころ】
前節は引き分けたが、まだ2位名古屋グランパスとは勝ち点10の差が開いている。まだシーズンを折り返してもおらず、気持ちを引き締める良いきっかけになっただろう。
そのリスタートとなる一戦ではあるが、中3日で続く連戦の最中でもある。選手のやり繰りは避けられない。
第9節からリーグ戦3試合連続で先発していた遠野大弥も、そろそろまた先発したいところだろう。交代出場でも意欲をゴールに直結させられるのは、チームとしても助けられる部分だ。
前節では小林悠が先発として戦列に戻り、ゴールもマークした。激しくなるチーム内競争から、新たな選手の台頭を期待したい。