■お腹の調子がが悪い時こそ肉を食え!

 長男のアントニオはブエノスアイレスとラプラタの中間にあるキルメスという街でオートバイの修理屋を営んでいました。長い間アルゼンチン代表のスポンサーを務めていたあのビールメーカーの創業の地です。

 で、僕が到着するともちろんレストランに連れて行ってくれたり、裏庭でアサード(アルゼンチン式BBQ)をやったりしてくれましたが、ある時、僕がお腹を壊したことがありました。「腹の調子が良くない」というと、アントニオの奥さんは「じゃ、肉を焼いてあげる」と言うのでした。

 アルゼンチンでは、お腹の調子が悪い時には肉を焼いて食べるんだそうです。たしかに、植物よりも消化が良いのかもしれませんが……。

 ちなみに、その奥さんはイタリア系で、弟の奥さんはポーランド系。そして、おばあさん(一二さんの奥さん)がオランダ人と太田家は多民族一家でした(そして、どの国もワールドカップに出場していました)。

 またアントニオの息子のアンドレスは当時5歳くらいでしたが、やはり肉食系で、5歳児なのに食事の時はソーダで割ったワインを飲んでいました。

 もっとも、最近はアルゼンチン人も軟弱になってしまったようで、肉を食べながら(ワインでなく)水を飲んでいる人たちを見かけます。また、アルゼンチンにも菜食主義者もいます。

 アルゼンチンを代表するロック系の歌手パトリシア・ソーサも、あの肉食系のパフォーマンスとは裏腹に菜食主義者として有名です。

※第2回につづく

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