ACLのスケジュールでホームとアウェイの順番が入れ替わったリーグ公式戦での2試合。首位の川崎と2位の名古屋、しかもゴールデンウィーク中4日という異例の日程での再戦は興味深く注目されていた。
本来は後に行われるべきだった22節の4月29日の名古屋vs川崎は先に行われて、名古屋は0-4で大敗した。これで、うまくいけば、首位の座が逆転するというパターンは消えた。
もし、これがカップ戦なら指揮官は「まだ半分の90分が終わっただけだ」と少し強がりを言って、勝ち上がる術を模索する。ところがリーグ戦となるとホームゲームの負けは「負け=勝点0」として残る。しかも、当然だが相手には勝点3が積み上がる。
5月4日も新型コロナウィルス陽性のマッシモ・フィカデンティ監督を欠いた名古屋だったが、代行のブルーノ・コンカが川崎を攻略すべく試合に臨んだ。名古屋は果敢に攻め込んで試合を支配しているように見えた。
だが、31分、川崎は田中碧のコーナーをジェジエウが頭で合わせた。
名古屋はマテウスや稲垣祥が反撃したが、50分には川崎の山根視来が2点目。
59分には「あれ、入っちゃった」とスタンドがどよめく。オウンゴール。
丸山祐市のGKランゲラックへのバックパスが、そのままゴールラインを割ってしまう、という災難に試合は終わったような印象だった。
前回4-0、今回も3-0になった。
だが、名古屋は73分に稲垣、83分にマテウスがフリーキックをきれいに決めて粘りを見せた。
これを鬼木達監督は「3-0の後に意思統一できなかった」と反省した。
古巣との対戦に斎藤学もハツラツとプレーした。
結果的には川崎が変則開催の2連戦を制して、名古屋との勝点差を9と広げた。