■クルピ監督「デビュー戦の難しさはあった」

「タガート選手のほうがデビュー戦の難しさはあったと思います。彼の力を考えれば、今後もっともっと彼らしさは出せると思います」

 試合後、クルピ監督はこうタガートを擁護した。大久保と2トップを組んだFW豊川雄太は前半にPKを失敗してしまい、試合の流れを逸してしまった。前半は結局、無得点。前線の軸がいなくなった雰囲気のままに、最初の45分を終わらせてしまった。

 とはいえ、74分に中島元彦が得点を奪ったことは間違いなく収穫だ。22歳の若武者が、4月10日の福岡戦以来のゴールを奪って見せた。タガートに求められるのは、嗅覚を生かしたゴール奪取と、前線での強さだ。大久保の負傷にもよっては、タガートを試合に出し続けながらコンディションを高めていくことになる。そうなれば、徐々に調子を上げていく今後の戦略プランにも影響を及ぼす。大久保の負傷は、戦術と戦略の両方に関係する分岐点だった。

 一方で、この試合でそろってデビュー戦となった2人のセンターバックが、素晴らしいパフォーマンスを見せたのである。

※続きはこちら
PHOTO GALLERY ■【画像】大阪ダービーの写真全14枚■
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4