■苦境を救った2人のブラジル人
現在、DF瀬古歩夢やDF鳥海晃司が負傷で戦線から離脱しており、守備陣のやりくりが課題となったいたセレッソ。その苦境を一気に救う存在となったのが、この2人のブラジル人だ。チアゴは身長191センチ、ダンクレーも187センチと高さは抜群。加えて、2人は守備範囲も広く、ガンバのサイドの突破もつぶしに行くなど、デビュー戦とは思えぬ順応ぶりだった。この試合で失点こそしたものの、PKによるもので、流れの中での失点はゼロ。
試合中、言葉が通じることもあって2人は会話をしながら関係性を構築していた。今後、試合を重ねればさらに鉄壁を築くこととなりそうで、セレッソにとって守備の安定感が増すことになる。また、瀬古らが復帰すれば厚い選手層となり、競争も促されるだろう。大阪ダービーの終了時点でセレッソは13試合14失点と、リーグ9位の失点数になっている。上位進出を狙ううえで、2人のブラジル人の存在は大きな武器となる。
また、右サイドを切り裂く坂元達裕の戦線復帰もうれしいニュースだ。3月21日に行われた湘南ベルマーレ戦を最後に離脱し、招集されていた日本代表も辞退していたドリブラーが大阪ダービーで先発。得意のドリブルを見せたほか、オフサイドにはなったものの大久保への絶妙なパスを送るなど、存在感を発揮していた。63分で途中交代したが、今後、さらに調子を上げて出場時間を伸ばしていきそうだ。