【Jカップ分析】痛恨ドローで浦和は3位後退(1)前半好機は汰木康也の1本だけ…不安な攻撃力の画像
後半から2トップを務めた浦和レッズの杉本健勇(写真左)と興梠慎三 撮影:中地拓也
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■4月28日/Jリーグカップ・Cグループ第4節 浦和レッズ湘南ベルマーレ(埼スタ)

  Jリーグカップのグループリーグ第4節が行われ、Cグループでは、首位を走る湘南ベルマーレと2位の浦和レッズが対戦した。

 浦和は、リーグ戦の前節・大分戦から先発を10人代えて臨んだ。GKは鈴木彩艶。右SBはDF宇賀神友弥左SBはユースから昇格したDF福島竜弥。キャプテンの阿部勇樹はCBの位置に入った。また、3月のカップ戦で負傷し、戦列を離脱していた、高卒ルーキーのDF藤原優大が復帰し、CBでスタメン起用された。ボランチはMF伊藤敦樹とMF金子大毅のコンビ。SHは左にMF汰木康也右に前節の大分戦で移籍後初ゴールを決めたMF田中達也が入った。トップ下をFW伊藤涼太郎が務め、FW杉本健勇がワントップを務めた。

 試合の序盤から、湘南のペースで試合が進み、浦和は素早くプレッシャーをかける相手に苦戦する。前半はほとんどの時間帯で自陣でのプレーを強いられ、セカンドボールも相手に回収されてしまう。直近のリーグ戦で見せていた、前からの連動した守備も効かず、ボールを保持することができない。味方同士のパスも噛み合わず、ボールロストが目立った。

 浦和の決定機は、前半20分。相手のバックパスをカットしてボールを奪った汰木が、ドリブルでペナルティーエリア付近まで持ち込む。そのまま右足でシュートを狙うが、GK富居大樹が左手1本でセーブし、ゴールを割ることができなかった。浦和はそれ以外のシーンではほとんど見せ場を作れずに前半を終えた。

 一方の湘南は開始早々からゴールに迫り、幾度となく決定機を作る。前半32分には、MF茨田陽生が右サイドからグラウンダーのクロスを送ると、FW梅崎司がシュート。ここは守り切ったが、かつて浦和に在籍した梅崎を中心にゴール前を脅かされた。浦和は何とか凌ぎ切り、0-0で前半を折り返す。

 相手の最後の精度に救われたが、前半を総括すると、攻撃面でのアイディアや前線への推進力は乏しく、課題を残す形となった。

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