クラシコを制して、チャンピオンズリーグでベスト4に勝ち進んだレアル・マドリー。バルセロナ戦とリヴァプール戦では、ナチョ・フェルナンデスとエデル・ミリトンがセンターバックでコンビを組んだ。セルヒオ・ラモスの負傷とラファエル・ヴァランの新型コロナウィルス感染があったためだ。
「昨シーズンは、内側より外側にいるという感覚だった」と語っていたナチョだが、彼は現在のチームの中で唯一”レアル・マドリー一筋”で戦ってきた男だ。マドリーのカンテラで育ち、2011年4月23日にトップデビューを飾った。
ミリトンについては、マドリーが移籍金5000万ユーロ(約60億円)で獲得した選手だ。しかしながら度重なる負傷もあり、適応に苦しんでいた。
モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネ、ディオゴ・ジョッタ、リオネル・メッシ、アントワーヌ・グリーズマン、ウスマン・デンベレ...。名立たるアタッカーを、彼らはストップした。
そして、GKティボー・クルトワの存在を忘れてはいけない。本稿執筆時点でリーガエスパニョーラ30試合出場24失点、セーブ数70回。チャンピオンズリーグでは10試合11失点、セーブ数19回だ。リヴァプールとのセカンドレグでは、開始2分にサラーのシュートを好セーブした。あれが決まっていたら、結果は分からなかっただろう。ジダン監督が長く信頼していたGKケイロール・ナバスの代役にと加入して、パリ・サンジェルマンで輝くナバスをマドリディスタが恋しくならない活躍をクルトワは見せている。
■ペレスの長期政権
また、マドリーはペレス会長の2025年までの続投が決まっている。
エンリケ・リケルメ氏が会長選に出馬する可能性が取りざたされていたが、準備期間が少なく、今回は保留する運びとなった。マドリーの会長になるためには、20年以上のソシオ歴と予算の15%の保証金が必要になる。
第一次ペレス政権(2000年ー2006年)、第二次ペレス政権(2009年ー現在)で、いよいよ長期政権に向けて物事が動き始めている。