■4年間、3日ごとにある試合でコンスタントにプレー
「我々は世界を喰おうとしていた。そして、実際にそうなった」と、のちにグアルディオラ監督がバルセロナ時代を振り返っている。
「あの時のバルセロナの強さは、3日毎にある試合でコンスタントにプレーできるところだった。それが4年続いたんだ。そういった状況は人生で一度しか訪れない。いま、それを見ると、ノスタルジーさえ感じるよ。今後20年、我々の歴史を本で読むのは素晴らしいことになるだろう。それは我々が何かを成し遂げたということだ。偽りの謙虚さというのは示したくない。しかし、私はイノベーターでも何でもなかった。37歳という若さでバルセロナのトップで監督を務めるという幸運に恵まれた。テルセーラ・ディビジョン(実質4部リーグ)で指揮を執った直後だ。カンテラ出身の素晴らしい7選手がいた。彼らは数年にわたり、我々の要求に応えてくれた」
「クラブは私に全幅の信頼を置いてくれた。私は下部組織で指揮を執っていたので、若い選手とは親和性があった。そして、我々の下には世界最高の選手がいたんだ。メッシは競争的な動物のようだった。獰猛で、負けず嫌いだった。ビッグマッチで、チームが彼に付いていけば、彼は違いをつくってくれた」
■若手の台頭
「クーマンはバルセロナの偉大な人物で、若い選手に賭ける勇気を持っていた」とラポルタ会長が語るように、オランダ人指揮官の下でバルセロナは若返りを図ってきた。
ペドリ・ゴンサレス、アンス・ファティ、オスカル・ミンゲサ、ロナウド・アラウホ、イライクス・モリバ、セルジーニョ・デスト、ウスマン・デンベレ、フランシスコ・トリンカオ...。多くの若手選手がクーマン監督のチームで躍動している。