■ルーニーとイブラヒモビッチが魅せた妙技

 最近のオーバーヘッドキックによるゴールのナンバーワンはどれかと聞かれても、なかなか出てくるものではない。だがあえて2つを挙げるとすれば、2011年2月の「マンチェスター・ダービー」におけるマンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニーによるゴールと、2012年11月のイングランド戦におけるスウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチの4点目だろうか。

 ルーニーのゴールは、ペナルティーエリアの右角あたりからのナニのクロスを決めたもの。これが後半33分、2-1と勝ち越す得点で、結果的に決勝ゴールとなったこともあり、アレックス・ファーガソン監督は「私が見た最高のゴール」と絶賛したという。

 イブラヒモビッチのゴールは、彼らしく破天荒だ。ストックホルムでの親善試合。後半追加タイム、味方のロングパスを追ったイブラヒモビッチ。イングランドGKジョー・ハートがペナルティーエリアを飛び出すのを見るとストップし、ハートがヘディングしたボールを戻りながらオーバーヘッドキック。ボールは30メートルを飛んでイングランド・ゴールに吸い込まれた。すでにハットトリックを完成させていたイブラヒモビッチ、これがこの試合4点目となり、4-2の勝利のヒーローとなった。

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