【J1プレビュー】札幌と鹿島が待つ「前線の軸」A・ロペスと上田綺世の“覚醒”の画像
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J1リーグ第9節 北海道コンサドーレ札幌鹿島アントラーズ
4月11日(日)|13:05 札幌ドーム

 お互いにまだ、今季2勝しか挙げていない。北海道コンサドーレ札幌と鹿島アントラーズが、浮上のきっかけを求めて対戦する。

 まだ2ケタ順位にいる札幌だが、心強い存在がいる。得点ランキングで首位に立つアンデルソン・ロペスだ。前節もゴールを挙げて、得点数を「7」に伸ばしている。そのFC東京戦のゴールも、他の選手のシュートが当たったとも言えるもので、ラッキーな側面もある。「ゴラッソ」と言えるようなシュートは今季まだないものの、それでもゴールに愛されるのがストライカーだ。これまでJリーグでの1シーズンの最多ゴールはサンフレッチェ広島にいた2017年の10得点だから、今季はかなりのハイペースで得点を重ねている。そうした存在に、チームはけん引されていくものだ。

 一方の鹿島も、前線の軸が欲しいところだろう。エヴェラウド上田綺世の2トップは、今季まだ輝きを放っていない。前節は、上田に1トップを任せ、エヴェラウドを左サイドハーフに置いた。その責任感を力に変え、上田は今季初リーグ戦ゴール。このままチームを引っ張っていけるか、さらに大きな期待を背負うこととなる。

 昨季はA・ロペスが9得点で、上田が10ゴールを挙げている。両チームとも、ストライカーのポテンシャルの覚醒を待っている。

■北海道コンサドーレ札幌

13位  勝ち点7 2勝1分4敗  12得点11失点 得失点差1

【出場停止】キム・ミンテ

【直近5試合結果】

L●1-2 FC東京(A)
L○2-1 福岡(A)
ル○5-1 鳥栖(A)
L●3-4 神戸(H)
L△0-0 浦和(A)

【通算対戦成績】
H 11試合・2勝1分 8敗
A 10試合・1勝2分 7敗
計 21試合・3勝3分15敗 

【直近対戦成績】
2020年10月18日 J1第23節 ○1-0(H)
2020年 7月 8日 J1第 3節  ○2-0(A)
2019年 9月28日 J1第27節 △1-1(A)
2019年 3月17日 J1第 4節 ●1-3(H)
2018年 9月23日 J1第27節 ●0-2(H)

【今節のみどころ】
 最終ラインで強さを見せるキム・ミンテが、今節は出場停止となる。攻撃のアクセントとなっていた小柏剛も前節に負傷交代しており、今節の出場は難しいかもしれない。

 だが、弱気になっている時間はない。むしろ、今こそギアを上げる時期だ。

 前節には、反省すべき点がある。前半のうちに相手に退場者が出たが、そこで畳みかけることができなかった。逆に自分たちも10人になるとそのまま試合の流れも明け渡し、2ゴールを献上してしまった。決めるべきところで仕留める。今の札幌に必要なのは、そうしたメンタリティだ。

 相手は調子が出ないながらも、間違いなく高い地力を備える鹿島。だが、昨季はその相手から2勝を挙げている。3試合ぶりに試合をする札幌で、ホームゲームが3試合続く。その第一歩として、勢いをつけておきたい一戦である。

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