【J1分析】浦和が鹿島相手に完勝!(2)やっと吹いた“新しい風”西大伍と明本考浩の「流れからのゴール」の画像
先制点を決めた明本考浩(浦和レッズ) 撮影/中地拓也

■4月3日/Jリーグ第7節 浦和レッズ鹿島アントラーズ(埼玉)

 MF明本考浩が自身初となるJ1ゴールを決めた。今シーズン、栃木から浦和に加入した明本だったが、開幕スタメンに抜擢されると、ここまでリーグ戦6試合のうち4試合に先発するなど、チームの主軸になりつつある。試合終盤になっても、攻守ともに豊富な運動量でピッチを駆け回り、リカルド監督からの信頼も厚いように見受けられる。

 今節では、そんな明本に待望のゴールが生まれた。

 前半37分、MF小泉佳穂が左からボールを送り、それを右SBのDF西大伍が受けると、そのタイミングで左サイドにいた明本が前線へ上がっていった。

 1トップのFW武藤雄樹が少しポジションを下げたことで、「(鹿島の)CBの後ろが空いていた」とスペースを見つけて明本が走り出すと、絶妙なタイミングで西が右サイドからピンポイントでクロスを送る。明本はペナルティエリアに侵入し、鹿島のGK沖悠哉の動きを見ながら、左足でネットを揺らし、浦和の先制点をもたらした。

「ファーストタッチが決まり、流し込むだけでした。大伍くんからボールが来た時、しっかり良いところに止めて流し込もうと思った。大伍くんに感謝したいし、チームとしても良いゴールだったと思います」と、自身初のJ1でのゴールを振り返った。

 鹿島に追い付かれて折り返した後半18分にも、明本が見せ場を作った。ペナルティーエリアに走り込んだことで、鹿島のDF常本佳吾のファウルを誘い、これがPKの判定に。

  このシーンで、武藤のスルーパスを受けた明本は、「相手の体の動きが僕の方を向いていたので、間を抜けられると思った」と、ゴール前へと抜け出したことで相手が反応し、結果としてPKを獲得した。3分後に蹴られたこのPKをDF槙野智章がゴール左隅に決め、チームにとってはこれが決勝点となった。

  明本は、「勝利に貢献できたのは嬉しいですし、流れに乗っていきたい」と、試合後の会見で笑みをこぼした。

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