J1リーグ第7節 川崎フロンターレー大分トリニータ
4月3日(土)|19:00 等々力陸上競技場
昨季の対戦で、大分トリニータは矜持を示した。第28節にホームに迎えた川崎フロンターレは、まさに優勝一歩に王手をかけていた。勝てばタイトル奪還が決まる状態だったが、その首位チームを相手に1-0の勝利を飾り、ホームでの胴上げを許さなかった。
その試合では、川崎のシュートを7本に抑え込んだ。前半のうちに退場者が出ていたとはいえ、1試合で20本以上のシュートを放つことも珍しくない川崎相手に健闘したことは、数字からもうかがえる。この試合でも、川崎にシュートやクロスまで「やりきる」プレーをさせないことが鍵になるだろう。
一方で、川崎に力みはないかもしれない。今季も第5節では引き分けたものの、やはりその強さは際立っている。続く浦和レッズ戦では、アウェイに乗り込んで5-0と快勝している。
チームの好調ぶりを示すように、日本代表とU-24日本代表に多くの選手を送り出した。また、そうした選手たちにレギュラー安泰と思わせないだけの選手層もある。相手のプレーを受け切り、押し切って横綱相撲をするだけの戦力が、川崎にはある。
その王者に、昨季から選手の顔ぶれが大きく変わった大分がどう戦うか。片野坂知宏監督がめぐらす策略にも興味が尽きない。
■川崎フロンターレ
1位 勝ち点19 6勝1分0敗 19得点4失点 得失点差15
【出場停止】なし
【直近5試合結果】
L○5-0 浦和(A)
L△1-1 神戸(A)
L○1-0 柏(H)
L○2-0 徳島(H)
L○5-1 仙台(A)
【通算対戦成績】
H 15試合・ 8勝4分 3敗
A 15試合・ 4勝2分 9敗
計 30試合・12勝6分12敗
【直近対戦成績】
2020年11月21日 J1第28節 ●0-1(A)
2020年 8月 8日 J1第 9節 ○2―0(H)
2019年 7月27日 J1第20節 ○3-1(H)
2019年 5月26日 J1第13節 ○1-0(A)
2013年11月30日 J1第33節 ○1―0(A)
【今節のみどころ】
ルヴァンカップがないために、試合間隔が2週間空いた。選手たちの休養も、試合への飢餓感も十分だろう。
日本代表勢が多いことは喜ばしい一方、代表活動でのコンディションの具合も気になる。ただし今回はU-24と日本代表の各2試合で極端に出場時間が多い選手もなく、大きな不安はないだろう。むしろ、こうした状況でどのような選手が送り込まれ、アピールに成功するのかが興味深い。
前節は小林悠が右ウィングに入って2得点するなど、鬼木達監督はチーム内での競争の維持にも余念がない。新たにアピールに成功する選手も出てくるかもしれない。