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3月25日に行われたサッカー日本代表の韓国戦、26日のU24の対アルゼンチン戦。フル代表は韓国に3対0で快勝し、五輪代表はアルゼンチンに0対1で敗れた。この2試合で明らかになった「森保ジャパン」の実力と現在地はーー。サッカージャーナリスト・大住良之と後藤健生が、熱い議論を戦わせる!
■2020年秋の欧州遠征の大きかった成果
ー25日の日本対韓国戦での交代選手についてはいかがでしょうか。
大住「江坂任をあんなに長く使うとは思わなかったけどね」
―まさかハーフタイムで鎌田大地と代えるとは。
後藤「まあ、鎌田のコンディションの問題じゃないかな」
―江坂は合格点ですか?
大住「悪くなかったと思う」
後藤「すごく良かったとは言えないけど、合格点は合格点」
大住「1点を決めて欲しかったよね、あの左足で」
―コーナーキックが見事でしたね。
大住「コーナーキックは右足で蹴ったんだよね。本当に江坂は、右も左も全く変わらずに蹴れるからすごいよね」
―28歳で初めて代表に招集されて、とてもいいものが見られました。森保監督の采配が好調ですね。
大住「実は昨日、森保監督に聞こうと思って、事情があって結局は聞けなかったんだけど、やっぱり去年の10月11月の活動が、ものすごく効いているような気がする。
要するに、あそこで出た課題は守備はいい、攻撃はまだ、っていうところだったんだよね。それを土台に今回の準備ができたんで、攻撃がものすごく良かった。攻撃と言うのは、ボールを持って攻めるだけじゃなくて、相手がボールを持った時に取り返すって言うのも含めてね。それがとても良くなった。
1試合フルにできなかったのは残念だけど。去年から前進できたっていうのは、25日の日韓戦の一番大きな収穫だったと思う」
後藤「守備からどうやって攻撃に移っていくかって言う筋道が、すごくきれいにできていたよね」
大住「それも多彩だったしね。サイドあり、中央あり」
後藤「ロングもあり、パスを繋いだり」