【日韓戦】「3-0」以上の完勝!!(2)右SB・山根視来「先制点」よりも重要な「3つのストロング」の画像
山根視来(川崎フロンターレ)   「代表撮影:日本雑誌協会」
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■酒井、室屋と特徴が被らない山根

 10年ぶりの韓国戦で、日本代表の先制点を叩き出した右サイドバック・山根視来

 日本が押し込む時間が長かったこともあり、彼のディフェンス面が試される場面は少なかった。ただ、山根はプロデビューから4シーズンを湘南ベルマーレで過ごしている。球際でのファイトは徹底的に叩き込まれているから、バドルに怯むことはない。

 右サイドバックの序列は酒井宏樹が最上位で、室屋成が2番目と見られるが、どちらも右サイドレーンでプレーすることの多いタイプだ。ハーフスペースで崩しやフィニッシュに関わっていく山根は、彼ら2人とプレースタイルが重ならない。

 川崎フロンターレでレギュラーをつかんでいるだけに、狭いスペースでボールを受けることを怖がらない。ダブルボランチや2列目に山根が加わってボールを動かすことで、右サイドに相手を引き寄せることもできるだろう。その瞬間に左サイドへ展開し、チャンスを広げるとのパターンも成立する。攻撃の狙いが幅広くなっていく。

 プロ6年目にして初の代表入りを果たした27歳には、今後も出場機会を与えていきたい。

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