■相模原を支えるふたりの経験者

「ユーリがキープしたところで(相手が)2人食いついていたので、あまり早く入らずにタイミングを待って、トラップで入れ替わって。ここ最近ああいうペナルティエリアのところでシュートじゃなくてパスを選択していたので、監督からも打てと言われていて、自分でもそう思っていたので」

 本人の解説によるとこうなるが、相模原にJ2初勝利をもたらした一撃は、芸術的と言っていいものだった。19年と20年はリーグ戦で得点を記録していいなかった藤本にとっても、18年8月以来となるゴールだった。

 相模原を支えるベテランは、藤本だけではない。この試合では稲本潤一がシーズン初出場を先発で飾り、中盤の守備的なポジションで58分までプレーした。持ち味とするボール際の力強さを発揮するなど、41歳の元日本代表は逆転勝利への流れを作った。

「去年は1試合しか出ていないので、今年は頑張りますよ」と話す稲本の存在もまた、相模原の支えとなっている。

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