■本気のベルギーに勝利した日本
―アルベルト・ザッケローニ監督の韓国戦の成績は3勝1分けですね。負けていません。
大住「最初だけが0対0だったからね」
後藤「イタリア人なのに韓国に強いんだ」
大住「3勝と言ってもPK勝ちがあるけどね」
―日本はここ10戦で3勝しかできていなくて、そのすべてがザッケローニ監督です。
大住「あの頃の日本代表は強かったもん。だから、ブラジルワールドカップであんな風になったのは残念だけどね」
(※ザッケローニ監督の下で臨んだ2014年のブラジルワールドカップ。日本は初戦のコートジボワールに1対2で逆転負け、2戦目のギリシャ戦は10人の相手を崩せず0対0のドロー。3戦目のコロンビア戦では1対4の大敗で1分2敗でグループリーグ敗退)
後藤「2013年は、アウェイでベルギーに勝ったんだよ」
(※2013年11月19日、スタッド・ロワ・ボードワンで3対2で日本が勝利。 柿谷曜一朗、本田圭佑、岡崎慎司が得点。ベルギーはエデン・アザール、ロメル・ルカク、ムサ・デンベレ、アクセル・ヴィツェル、ケビン・デ・ブライネらワールドクラスが揃っていた)
大住「そんなのもあったね」
後藤「あの時のベルギーは本気だからね。その前の週にコロンビアに負けちゃってたから、連敗を防ぐために本気だった」
大住「日本戦だって、ブリュッセルのスタジアムが満員になったよね」
後藤「あそこのスタジアムはプレスルームのメシが美味いんだよね。すごい料理が出てくるんだよ」
―日本代表は上り調子だったのに。ブラジルW杯での日本代表はコートジボワールに1対2で敗戦、ギリシャに0対0の分け、コロンビアに1対4の敗戦に終わりました。
後藤「いつもそうなんだよ、ワールドカップの前年は調子がいいの。フィリップ・トルシエの時だって、2001年の秋にイタリアと引き分けたあたりが一番良かったし」
大住「そう?ワールドカップの時が一番調子が良かったんじゃないの?」
後藤「2002年に入ってからは、なんかマンネリになっていたじゃない」
大住「けど、ベルギー戦、ロシア戦、チュニジア戦あたりはちゃんとした試合ができていたよ」
後藤「けど最後はちょっと、あれだったでしょ?」
大住「まあ最後はね……。他の印象的な日韓戦についてだけど、ジーコの時のソウルでの試合。圧倒的にやられてて、最後は永井雄一郎のゴールで勝った試合」