■シメオネのチーム
アトレティコはまさにシメオネ監督のチームだ。2011年12月に彼が就任して以降、リーガ、コパ・デル・レイ、ヨーロッパリーグ(2回)、スペイン・スーパーカップ、UEFAスーパーカップ(2回)と7個のタイトルを獲得してきた。
2020年夏の移籍市場で、アトレティコは補強に8500万ユーロ(約108億円)を費やした。一方、チェルシーは2億4700万ユーロ(約316億円)を費やしている。新型コロナウィルスの影響で財政が圧迫されているとはいえ、アトレティコは依然としてレアル・マドリーとバルセロナに次ぐ”スペイン第三のクラブ”であり、欧州ではメガクラブとはいえない。
CLではその現実が突き付けられた。しかしながらリーガでは2位バルセロナに勝ち点4差をつけて首位を快走している。アトレティコは決して死に体にならない。
彼らの闘争は続いている。