■4-2-3-1のシステムへの自信を深めよ
海外組については、入国後の検査の兼ね合いで、韓国戦に間に合わない可能性がある。現時点で出場が微妙なのは吉田麻也だ。所属するサンプドリアは日本時間21日にリーグ戦があり、「入国後3日間の検査での陰性確認」という試合出場の条件を満たせないと危惧される。
キャプテンでディフェンスリーダーの彼を欠くことになったら、もちろん影響が生じる。しかし、それも考慮してのメンバー選考だ。勝つためにべストな11人を選び、勝ち切るための選手交代をするべきなのである。
システムについても、勝利最優先で考えるべきだ。
昨年11月のテストマッチでは、パナマ戦で3バックを、メキシコ戦では4バックを採用した。2つのシステムを使い分けられるのはチームの長所だが、ファーストチョイスのシステムで韓国を下すことにより、自分たちのベースに対する自信を深めたい。これまでの流れで考えると、4-2-3-1で対峙することになるはずだ。
そのうえでスタメンを予想すると、以下のようになる。
GKは権田修一で、最終ラインは右から山根視来、畠中槙之輔、冨安健洋、佐々木翔で4バックを形成する。吉田が出場できれば、もちろん彼と冨安がセンターバックのコンビを組む。
ダブルボランチは左に遠藤航、右に守田英正とする。2列目は右から伊東純也、鎌田大地、南野拓実で、1トップは浅野拓磨を選ぶ。所属クラブでの充実度から判断すると、大迫ではなく浅野になる。
韓国戦からモンゴル戦までには、中4日の時間がある。W杯予選でも、力関係で圧倒している。「モンゴル戦が控えているから」といった考えに立つのではなく、韓国撃破に力を注いだ選手起用を、重ねて求めておきたい。