【明治安田Ｊ１リーグ 第５節 ＦＣ東京ｖｓ湘南ベルマーレ ２０２１年３月１７日 １８：００キックオフ】
湘南に先制されるまで、東京は上手く攻められなかった。
アンカーとして起用された森重真人が中盤の底だけでなく様々な場所に自ら顔を出してプレーしていた。写真を見返すと、前線で起点と終点を兼ねるディエゴ・オリヴェイラが起点になるところで孤立してしまったからだ。
インサイドハーフのアルトゥール・シウバと東慶悟は使われる場面以外では抑え気味の動きだった。１人で前に進んでくれるレアンドロがいれば問題なかったが、彼が欠場したこの日は、それではチームが機能せず、森重が自ら動き回ることでそれを解消しようとしていた。
東京側に問題があった一方、湘南で目立っていたのが田中聡だった。孤立したオリヴェイラをしっかりと封じ、自ら前に出てきた森重に対しても互角以上にやり合い、東京がなんとか復調しようとするのを阻止し続けた。
３バックの左で起用されることが多い田中だが、この日は東京の起点部分を潰すことを期待されて１つ前でアンカーとして初起用されており、その期待通りの活躍を見せていた。また、ボール保持時は、森重の左右のスペースを利用できるようにパスを出してチームを動かし、アンカー対決は田中に軍配が上がっていた。
