■大久保嘉人を突き放した得点
徳島は、J1に昇格してからのリーグ戦4戦で2分2敗と未勝利だったが、中2日で試合となった横浜よりも中3日と1日多いこともあってか、アウェイユニフォームが押し込む時間が序盤は続いた。マリノスはイージーなパスミスもあって、徳島に攻撃を許すことが続いてしまった。
そんなイヤな展開を吹き飛ばしたのが、ここ3試合連続ゴール中の前田だ。10分、徳島が最終ラインでボールを回しているところに猛然とプレス。DF福岡将太がGK上福元直人にボールを戻そうとした瞬間、ボールをかっさらうや、スピードに乗ってゴールまでドリブル。そのままゴールを奪ってしまったのだ。
劣勢をはね返したこのゴールで、マリノスが先制。この4試合連続ゴールで前田は今季の得点数を6に伸ばし、J1得点ランキング首位に立ったのである。前節終了時点で大久保嘉人(C大阪)とトップタイで並んでいたが、自ら奪って決めたゴールで突き放したのだ。