この日、南側(メインスタンドから見て右側)のゴール裏には、メッシとシャビが肩を組んでいる後ろ姿を描いた幕が張られていた。メッシは現在のユニフォームだが、シャビのユニフォームは14-15シーズンのもので、2人とも腕にキャプテンマークを巻いており、「767 PARTITS」の文字があった。バルセロナの選手として767試合目のプレーとなったメッシは、この試合でシャビが持っていたその記録に並んだのだ。
幕には「TOCANT EL CEL」とも書かれていた。直訳すれば、空に触れる、という意味だが、偉大な存在に並ぶ、ということだ。
ゴール後の祝福を受けたメッシは、自陣に戻りながらその幕を見て、同じように2人で肩を組んだ。その相手はペドリだった。
18歳のペドリは、この日スペインのA代表に初招集された。それは、早くもバルセロナに欠かせない選手になっていることの証明でもある。この試合でもぽっかりと空いた中央でフリーになっていたアントワーヌ・グリエーズマンを見逃さずにパスを送り、アシストを記録した。