■町田が磐田に快勝! 可能性を感じさせた

 ここまでの2試合で驚きを誘うのは、ジュビロ磐田の連敗だろう。琉球を攻め立てながら0対1で敗れた前節に続いて、今節はFC町田ゼルビアにホームで屈した。

 試合を左右したのは9分のプレーだった。GK八田直樹がバックパスをキックミスし、目前の中島裕希にボールが渡ってしまう。あっさりと先制を許してしまった。

 30分に同点とするものの、2分後に再びリードを喫する。1点ビハインドのまま推移した73分には、途中出場の長谷川アーリアジャスールにダメ押しの3点目を献上した。ホームの磐田は1対3で敗れたのだった。

 アウェイの町田からすれば、「してやったり」の一戦である。

 就任2年目のランコ・ポポヴィッチ監督のもとで一貫性を持って戦っており、新戦力の長谷川や鄭大世がチームのクオリティを上げている。ともに1得点1アシストの中島と平戸太貴をはじめとして、昨シーズンからのメンバーも存在感を発揮している。磐田の連敗は驚きを誘うが、今節の町田の勝利には必然性を読み取れる。

 J1昇格を視野に保有戦力を整えた町田は、次節のホームゲームで東京Vと激突する。明確なスタイルを持つ相手との『東京クラシック』は、ポポヴィッチ監督率いるチームが現在地を知る機会となるはずだ。

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