【リーガ分析】シメオネのアトレティコ「攻撃と守備の狭間で、貫けなかった意思」の画像
アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督 写真:ロイター/アフロ

 ビッグマッチで、意思を貫き通せなかった。

 アトレティコ・マドリーはチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でチェルシーと対戦した。コロナ禍でブカレスト開催となったホーム扱いのファーストレグで、アトレティコはチェルシーに0-1と敗れた。

■結果と内容

 だが問題は結果ではない。アトレティコのプレー内容だ。

「反自然のアトレティコ」(『エル・パイス』紙)、「保守的だったシメオネ」(『マルカ』)とスペインメディアが断罪したように、ディエゴ・シメオネ監督はチェルシー戦で守備的に戦った。 

 現在、アトレティコはリーガエスパニョーラで首位を走っている。今季、ラ・リーガでは好調で、その要因はシステムチェンジとプレースタイルの変更にあった。長年親しんできた【4-4-2】に別れを告げ、【3-1-4-2】に布陣変更。そして、それは十分に機能していた。

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