【プレミア分析】「グアルディオラの真骨頂」マンC対ウルヴス「残酷なゲーム」の画像
疾走するリャド・マフレズ 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

 これぞ“グアルディオラの真骨頂”だった。

 3月2日に行われたプレミアリーグ第29節。公式戦20連勝と破竹の快進撃を続けるマンチェスター・シティは、この日もホームでウルヴァーハンプトン・ワンダラーズを圧倒した。

 ペップ・グアルディオラの戦士たちは、5-4-1で立て籠もるウルヴスに対し、ハイ・テンポで力強くパスを回し続けた。ボールを失った後の守備も狂ったように徹底。15分に敵のDFレアンデル・デンドンカーのオウンゴールを誘発して先制すると、30分に差し掛かる頃には80%のボール支配率を記録。その一方的な様子は、まさに“嬲る”という表現が相応しい。

 後半に入ると、ウルヴスが持つ場面もあり、61分にセットプレーから失点して同点に追い付かれたが、シティの選手たちはまるで動じない。この試合も勝つことを微塵も疑っていないようだった。前半から変わらないテンポで攻め続けると、80分、ボックス内の右からカイル・ウォーカーが入れたボールが、またもデンドンカーに当たる。そのこぼれたボールを、ガブリエウ・ジェズスが左足一閃。勝ち越しに成功する。

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