ついに幕を開けた2021シーズンのJ1リーグ。大住良之と後藤健生、2人のジャーナリストが今季の展望、各チームのみどころを徹底的に討論。開幕節の深夜にかわされた熱い議論の行方はーー。
■「負けたけどシュートが多いのはよかったね」
大住「ダイジェスト見た限りでは鹿島アントラーズは悪くなかったよね。負けたけど」
後藤「全然よかったよ、シュートを20本も撃ってるんでしょ? チャンスをいっぱい作って、バーやポストに3本くらい当たっていたね」
大住「バー当ての勝負だったら絶対に勝ってたね」
―鹿島のシュート数が20本。それに対して清水エスパルスは7本ですね。
後藤「内容的にもそういう試合だったんだよね」
大住「みんな崩してのシュートだからね。だから、負けたけどこういう日もある、という負けだったんじゃないかな」
―清水のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督の魔法かと思いましたが。
大住「今までのエスパルスだったら、逆転したところで受け身になっていた感じがしたけど。ロティーナが前向きなメンタリティーを植えつけたのかな。スコアだけ見るとショッキング(※鹿島1―3清水)だけど、内容としては逆のスコアでも十分おかしくなかった」
後藤「おかしくなかったね。普通にいけば逆のスコアになるべき」
大住「やっぱり鹿島のエヴェラウドと上田綺世の2トップは、相手にとってはかなりの重荷だよね。なにをされるか分からない」
―失点の3点目はオウンゴールでしたね。
後藤「そうそう。これもかなりラッキーな点だよね」