■指揮官も手放しで賞賛!

 ところが田川は、仙台守備陣の寄せにも関係なく左足を振りぬく。するとボールは、仙台のディフェンダー2人の間をすり抜け、名手・GKヤクブ・スウォビィクも触ることのできないゴール右隅に突き刺さったのだ。その距離、20メートル。パワーと精度を兼ね合わせた、見事なゴラッソだ。

 これで田川はリーグ戦今季3得点目。湘南戦、C大阪戦に続いての得点で、ルヴァンカップ徳島戦も入れれば公式戦4得点目になる。昨季はリーグ戦21試合出場2得点ですでにそれを超え、過去ハイスコアとなる2017年のリーグ4得点までわずか1点。乗りに乗っている。

 しかも、失点からわずか2分のゴールということで、チームに逆転をもたらす大きな意味もあった。

「パワーは昔からあるが、なかなか狙ってという形でのゴールは少なかった。最近、練習でコースを狙ったシュート練習を個人でやっている成果が今日のゴールに出たと思っています。非常に素晴らしいゴールだった」

 長谷川健太監督も手放しでこうたたえるほど、価値のあるゴールだった。

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