■ラストピースは手に入ったか
この試合のラストプレーは、ボルシアMGのカウンターだった。いや、正しくは87分に投入されたばかりのハネス・ボルフのスプリントに立ち向かった、シティGKエデルソンのビッグセーブだった。初戦で1ゴールを許したものの、今季のシティはその後、CLで失点していない。この日も、最後まで緩みはなかった。
この試合でのシティのボール保持率は60%。これを超える数値を叩き出すチームもあるが、恐るべきは91%というパス成功率だ。
試合後、今季のCL優勝候補であろうと問われたグアルディオラは、もちろん謙虚に否定した。ただし、短くこう語った。 「もし周囲が優勝候補だと言いたいのなら、それでいい。受け入れるよ」
迫力というよりも、にじみ出る才気と底力。そして、完璧な勝利を手にする覚悟。願い続けるビッグイヤーに、今季こそ手は届くのだろうか。