【イングリッシュ・プレミアリーグ リバプールvsエバートン 2021年2月20日(日本時間26:30キックオフ)】
1999年以来、実に22年ぶりとなる敵地アンフィールドでのライバル撃破だ。エバートンをマージーサイドダービーでの勝利へ導いたのは、「リバプールキラー」カルロ・アンチェロッティだった。
ダービーでのエバートンの最後の勝利は、2010年にまでさかのぼらねばならない。それから23度の対戦で、1度も土をつけることができていない。しかも宿敵は、昨季のプレミアリーグを圧倒的な強さを示して制している。苦戦は必至だった。
実際、ボール支配率では71%、シュート本数でもエバートンの9本に対して15本と、スタッツではリバプールが圧倒的に上回っていた。だが、勝ち点3はエバートンの手のうちに入った。 現在のエバートンで最後のダービーの勝利を知るのは、キャプテンのシェイマス・コールマンだけである。ただし、リバプールキラーとも呼べる人物が、チームにいる。昨季途中からチームを率いるアンチェロッティである。
チェルシーでプレミアリーグも制した指揮官は、ミランとレアル・マドリーでのチャンピオンズリーグ制覇など、数々の栄光を誇る。その過程において、リバプール撃破も経験しているのだ。
スタッツのとおり、リバプールは何度もチャンスをつくっていた。そのピンチにも、GKジョーダン・ピックフォードは好セーブで立ちはだかった。他の選手も最後までハードワークを続けた。そうした土台がありつつ、効いていたのがサイドの対策だ。