Jリーグからヨーロッパ・スーパーリーグへ

 日本で言えば、関東や東海、関西といった地域リーグの優勝チームが集まって「地域サッカー・チャンピオンズリーグ」という大会が開かれ、その上位2チームが全国リーグである日本フットボール・リーグ(JFL)に昇格し、そのJFLからJ3リーグに参入する仕組みと同じである。

 ヨーロッパ大陸以外の国のクラブにも、スーパーリーグ参入の道を開いておくべきだ。

 AFCチャンピオンズリーグの優勝チームは、昇格のための大会に出場できて、そこでヨーロッパ各国リーグのチャンピオンと戦って勝ち抜けばスーパーリーグに参入できるというわけだ。
 たとえばカタールあたりが資金力にあかせてスター選手を集めてチームを作ればカタールのクラブがスーパーリーグに入れるかもしれない。世界最高峰のサイクルロードレースであるツールドフランスには、実際に「UAE」といったチームが参戦しているし、カザフスタンの「アスタナ」などはサイクルロードレース界の強豪でもある。

 もし、遠い将来にJリーグが競技力も財政力もヨーロッパ並みに発展することができれば、日本人主体の日本のクラブがスーパーリーグに参戦することも論理的には可能になる。
 世界のサッカーの枠組みをこれからどうしていくのか。柔らかい頭でしっかりと考えていきたいものである。

(※編集部注 2月18日に記事タイトルを変更しました)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4