■南米から中東への厳しい長距離移動
パルメイラスは1月30日に行われたコパ・リベルタドーレス決勝で同じブラジルのサントスと対戦し、後半のアディショナルタイム(なんと90+9分!)に決勝ゴールを決めてクラブ・ワールドカップ出場権を手にした。そして、その激闘から約1週間後(中7日)にティグレスと戦ったのだ。
そして、その間にはブラジルからカタールまでの長距離移動があった。
「カタールとブラジルの間の移動」というと、僕は2013年にブラジルで開催されたFIFAコンフェデレーションズカップの記憶が蘇ってくる。ザッケローニ監督の日本代表がカタール・ドーハの砂嵐の中でワールドカップ・アジア予選のイラク戦を戦ってからブラジルまで移動して、開幕戦でブラジル代表と対戦して完敗を喫した記憶だ。
イラク戦が6月11日でブラジル戦が15日だったから、あの時は「中4日」という超強行日程だった(日本時間では、それぞれ11日と16日)。
僕自身も両方の試合を現地で観戦したが、カタールからブラジルまでの長距離移動はかなりきついものだった。日本がそんな状態では、ブラジルに完敗したのは当たり前だ。3失点ですんだのは、48分に2点目を取ってからはブラジルが日本にボールを持たせてくれたからだ。