■メキシコ勢躍進の理由はパルメイラス側に

 今回はメキシコのティグレスがパルメイラスを破って決勝に進出したが、メキシコ勢の決勝進出はこれが初めてだったという。メキシコは、クラブレベルでも代表レベルでも、ヨーロッパ、南米に次ぐ押しに押されもせぬ第三勢力なのだから、決勝進出が初めてだというのはちょっと意外だ。

 パルメイラス対ティグレスの準決勝で“波乱”が起こった原因はパルメイラスのコンディションが悪かったからだ。もちろん、ティグレスも素晴らしい組織的な戦いをしたが、波乱が起こった最大の原因がパルメイラスの側にあったことは間違いない。

 年齢の高い選手が多かったこともある。

 ワントップのルイス・アドリアーノなどは懐かしい存在だ。10年ほど前にウクライナのシャフタール・ドネツクがUEFAチャンピオンズリーグで活躍していた頃の印象が強い。その、ルイス・アドリアーノもすでに33歳。そして、後半に交代で出てきたフェリペ・メロもかつてセリエAなどで活躍した懐かしい顔だが、彼は37歳だ。

 コンディション調整さえ万全であれば年齢が高くても問題はないのだろうが、長距離移動の後でコンディション的に難しい状況になると年齢の高い選手は大きな影響を受けたのだろう。

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