マンチェスターC対トッテナム「1on1の明暗」グアルディオラの戦術を支える「超」運動量の画像
マンチェスター・シティのジョアン・カンセロとトッテナム・ホットスパーのソン・フンミン 写真:ロイター/アフロ

【イングリッシュ・プレミアリーグ マンチェスター・シティvsトッテナム 2021年2月13日(日本時間26:30キックオフ)】

 公式戦15連勝中のシティが最後に負けたのは、昨年11月21日のトッテナム戦だ。ジョゼ・モウリーニョ監督の守備を崩せず、ソン・フンミンにゴールを奪われている。

 今回の対戦で、ペップ・グアルディオラ監督はソンに対してジョアン・カンセロをつけた。

 両チームのキープレーヤー同士の対決は試合全体の優劣を象徴するものになった。4-4-2でスペースを消して守るトッテナムの2列目の左サイドを務めるソンに対し、右サイドバックのカンセロは定番となったインサイドハーフ化だけではなく、外に開いたままでいることも織り交ぜてストレスを与えた。

 ソンは首を振ってカンセロの位置を気にしながら守備のポジションをとり、全体のバランスを崩さないように気を配っていたが、アタッキングサードからスピードアップする場面では捕まえきれずにペナルティエリアへの進入を度々許してしまった。

 ハリー・ケインとのコンビで存在感を出したいソンだったが、シティのビルドアップ時にカンセロに合わせて動かなければならなかったことで、カウンターで一気にゴールに迫ることが難しくなった。シンプルな攻撃ができずにシティの守備が整ってしまうと、ソンはサイドの深い位置でボールを持つ場面が増えたが、カンセロは1vs1では仕事をさせなかった。

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