■元日本代表の大津が、磐田の一員に

 昨季6位のジュビロ磐田にも、J1での経験豊富な選手が加わった。横浜F・マリノスから大津祐樹が加入したのだ。

 かつては思いきりのいいストライカーだった。12年のロンドン五輪で3得点を記録し、13年にはアルベルト・ザッケローニの日本代表にも招集された。迷いのない仕掛けとフィニッシュが、スケールの大きさを感じさせた。

 柏レイソルからF・マリノスへ移籍した18年以降は、アタッカー以外のポジションで起用されていく。ドイツやオランダでプレーした経験も生かしつつ、プレースタイルを拡げていった。

 磐田の前線には昨季10得点のルキアン、同9得点の小川航基に加え、プロ2年目で同2得点の三木直土らがいる。新外国人のコロンビア人FWファビアン・ゴンザレスも、パワフルなアタッカーだ。2トップでも1トップでも不足はない。

 そう考えると、大津は2列目の候補になるだろうか。大森晃太郎山田大記松本昌也藤川虎太朗らとの争いになるが、持ち前のダイナミックなプレーに加えてF・マリノスで磨いた献身性を発揮すれば、確実に試合に絡んでいくだろう。

そのうえで、本人が意識する「ゴールに直結する動き」を見せていきたい。引き分けがリーグ2位タイの多さだった昨季のチーム体質を変えていくのも、3月24日に31歳になる大津のタスクだからだ。

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