■「一戦必勝」の先J1昇格が見えてくる
中盤には金久保順が加わった。大宮アルディージャ、福岡、川崎フロンターレ、ベガルタ仙台と渡り歩き、18年から京都サンガF.C.でプレーしていたMFである。昨シーズンは3-4-2-1の2シャドーを主戦場としたが、セントラルMFにも対応する。茨城県出身で水戸短大付高、流通経済大出身の33歳は、背番号10を託された。期限付き移籍でプレーしたMF山田康太やMF安東輝らがチームを離れたことを踏まえても、金久保の存在はチームの助けとなっていくだろう。
守備陣ではベテランGK松井謙弥、パワフルなCBンドカ・ボニフェイス、左右両サイドを担った前嶋洋太らがチームを離れた。代わって、昨シーズン特別指定選手でプレーしたCB三國スティビアエブス、最終ラインの複数ポジションをこなすダビナス・ジェファーソンらを迎えている。
【補強充実度】 A
ンドカや山口を失ったものの、若くて将来性豊かな選手を中心に、様々なタイプの選手をリストアップした。例年に比べて完全移籍による獲得も多く、補強の充実度は高い。
【J1昇格本気度】 B
秋葉監督の就任以前から、若手が成長するクラブとの評価を高めてきた。昇格はもちろん見据えているはずだが、昨シーズン同様に「一戦必勝」のメンタリティで戦うのだろう。そうやって勝点を積み上げていった先に、J1昇格が見えてくるのでは。
【J1昇格可能性】 B
得点力を維持しつつ、リーグワースト4位だった失点を減らすことが前提。昨シーズンのアグレッシブさを保ちつつ、守備の安定感を高める道筋を、どのようにつけていくか。