堂安は、右サイドから中に切り込んでシュートを放つ得意な形を見せたが、劣勢の中で守備に費やす時間が長くなった。それでも、ボールを持った時に中に行くのではなく縦に進むプレーが増えてきていることを見せ、調子の良さと成長を窺わせた。前節のように結果はついてこなかったが、苦しい試合の中でもシュート(2本)とキーパス(2本)はチームトップの数で、攻撃の中心選手としての力があることをアピールし続けている。
フル出場した堂安だが、選手交代でメンバーが入れ替わるにつれて、ビーレフェルトの攻撃は左サイドに偏るようになり消えてしまった。上手くいっていない時に何とかしてくれる選手として、味方からの信頼をさらに高めていくためにも、ベストを尽くし続けて毎試合アピールしなければならない。
三者三様で自らの力をアピールする必要に迫られている。ヨーロッパでプレーすることの厳しさは、その先に、そこで戦い続けることの意味がある。競争の中で自らの限界を引き上げることで、更なる成長と大きい舞台が待っている。サムライたちの戦いから目を離してはならない。
■試合結果
ビーレフェルト 1ー5 フランクフルト
■得点
25分 アンドレ・シウヴァ(フランクフルト)
27分 フィリップ・コスティッチ(フランクフルト)
33分 アンドレ・シウヴァ(フランクフルト)
36分 セルヒオ・コルドヴァ(ビーレフェルト)
51分 オウンゴール/ヨアキム・ニルソン(フランクフルトの得点)
75分 ルカ・ヨヴィッチ(フランクフルト)