■もっと見やすいカードがあるはず

「オレンジカード」と言えばJRだが、「イエローとレッドの間」を求める声は以前から高い。最近グラスルーツや年少者の試合に限って使用が認められるようになった「シンビン」(一時的退場)の罰を下すときに必要だというのだ。だがオレンジ色のカードが適切かどうかは考えなければならない。黄色とも赤とも区別がつきにくいのではないか。というわけで、サッカーでもカードの「多色化」は始まっている。

 以前はそんなことはなかったのだが、近年は、視力が落ちたためか、スタンドから試合を見ていて、ときどきイエローカードを見落とすことがある。サッカー専用スタジアムならそんなことはないのだが、たとえば日産スタジアムのような巨大な陸上競技場で試合を見ていると、もっと目立つカードができないかと切実に思う。 

 ポケットにはいっているときは普通の大きさだが、取り出してぱっと掲げると、パタパタと開いて4倍の大きさになるカードはどうだろう。あるいは、かざすとピカッと光ったり、パトカーの警告灯のように光がクルクル回るのはどうだろうか。以前、イングランドでは、ポケットから取り出すときに間違えないよう、黄色は四角、赤は楕円形のカードにした時代があったが、定着はしなかった。今日の審判たちは、2つのカードを別々のポケットに入れ、間違えないようにするようになったからだ。ともかく、ケン・アストンが考案してから半世紀以上たつというのに、まったく進化がないのは、おもしろくないではないか。

 おっと、つれづれなるままにカードの話を書いていたら、またまた長くなってしまった。友人たちから「長すぎる」と「イエローカード・メール」が殺到しそうなので、きょうはこれまで!

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