■ブラックカードの意味するものは?
競技によっては、イエローとレッドだけでなく、特別な色のカードを使っている。フィールドホッケーでは、イエローカードより軽い反則に「グリーンカード」が出される。バンディでは、「5分間退場」を示すのに「ホワイトカード」が使われる。「10分間退場」なら「ブルーカード」だ。
フェンシングには「ブラックカード」があるらしい。乱暴な攻撃、戦おうとしない、礼をしない、握手をしないなどの行為に対して(さすがに上流階級のスポーツだ!)このカードが出される。するとその選手には、「大会から追放」、別の大会も出場停止という、究極の厳罰が科されることになる。バドミントンでも、失格をブラックカードで示すという。
だが最も傑作なのは日本のラグビー協会がかつて使っていた「ゼブラカード」だろう。白いカードに斜めの太い黒線が1本。ラグビーでは、警告(イエローカード)を出す前にチーム全体に対してレフェリーから口頭で注意が与えられるが、「これは注意だよ、反則をさらに繰り返せばイエローカードだよ」ということを明確にするためにゼブラカードが考案されたという。2005年から2シーズン試験導入されたが、定着はしなかった。
う~ん。競技の数といい、カードの種類といい、やはり「カードの時代」なのである。