■東京オリンピックへの出場も
もちろん、2022年のカタール・ワールドカップまで再び日本代表を背負ってもらうというのは無理な要求だろう。
それなら、日本国内でのホームゲームだけでもいいから、試合数限定で日本代表で再びプレーすることによって日本の若手選手にそのサッカーに取り組む姿勢を伝えておいてほしいものだ。
ただ、そういう形で短期間だけ長谷部が復帰することは、日本代表の強化にとってはマイナス効果もある。それなら、東京オリンピックで長谷部をオーバーエイジ枠でチームに入れるというのはいかがであろうか? オリンピック・チームであれば準備期間を含めて2か月ほどプレーしてもらえばいいのだ。それによって、24歳以下の、長谷部とともにプレーした経験がない選手たちが“長谷部誠”を経験することができる。
「もし、2021年に本当に東京オリンピックが実施されるのであるならば」、ではあるが……。
ドイツで信頼を集めている長谷部には、将来は指導者としてドイツで成功し、日本人監督のヨーロッパ進出の先鞭をつけてもらいたいものだ。だが、その前に何らかの形で日本の若手選手にそのプレーへの考え方を伝えておいてほしいのである。