ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャール監督は2018年12月にジョゼ・モウリーニョ監督のチームをシーズン途中で引き継いだ。そこで暫定監督としていきなり8連勝を記録すると、正式に監督に就任。しかし、そこからは思うように結果が出ず、解任を求める声はすぐに大きくなった。
最初の連勝は、モウリーニョ監督が採用していた厳格な守備戦術から選手たちを解放したことで生まれたものだ。特に、攻撃時に自由が与えられた中盤が息を吹き返した。モウリーニョ監督のサッカーを経験してきた選手たちは、選手に裁量が与えられたことに、とてつもない魅力を感じてのびのびとプレーした。それは今でも変わらない。他のチームが新たなユナイテッドの戦い方を知り、不安定な成績に逆戻りしても、スールシャール監督が選手に支持されていたのはそれが理由だ。
しかし、監督は最終的に結果が出なければ解任されるのが当然。
スールシャール監督が試合の中で行う戦術的な変更は、たとえば、中盤を好きに使われてしまっている場合にはセンターの人数を増やす、といった最低限のことだけだ。良く言えば、選手の力を信じる。悪く言えば、選手任せだ。しかし、ここでも、中断期間が大きな意味を持つことになった。
現在のユナイテッドを中盤で支えているポール・ポグバとブルーノ・フェルナンデスが初めて競演したのは、中断期間明けのことだ。冬の移籍で加入したフェルナンデスは、すぐさまチームにフィットし、2月の月間MVPを獲得している。