地上波で放送されるルヴァンカップ決勝は、天皇杯決勝と並んで日ごろ興味がない人々にサッカーをアピールする貴重な機会。だが、FC東京が11年ぶり3度目の優勝を飾った1月4日のファイナルは、お世辞にもいいゲームとはいえなかった。
敗れた柏レイソルにミスが多すぎたからだ。
東京はレアンドロ、アダイウトンのふたりが、鮮やかなゴールを決めた。東京サポーターは思い出すだけで、いい気分だろう。だが柏視点で見ると、このふたつの失点は自滅に近い。まったく同じミスでゴールを許しているからだ。
まず1点目。レアンドロが決めた、カットインからの見事なドリブルシュート。この発端となったのは、ヒシャルジソンの不用意なタックルだった。