■大一番で見せる“落ち着きの理由”

 なぜレバンドフスキは、大一番でも落ち着いているのだろうか。その思考の一端を、22日付の『ビルト』電子版が、『フランス・フットボール』によるインタビューを抜粋して報じている。

 17日、国際サッカー連盟がチューリッヒで開催した『ザ・ベスト・FIFAフットボールアウォーズ』で、FIFA男子最優秀選手賞を受賞した32歳のポーランド代表FW。昨季はバイエルンの3冠達成の原動力となり、今季も公式戦18試合20ゴールと絶好調の理由を、自身の年齢に求めている。

歳を取ればとるほど、僕はいっそう賢く決断する。特定の決断を下すとき、僕のメンタルはより注意深くなる

 要するに、ブンデスを知り尽くしているが故の“大局観”のようなものが、レバンドフスキには備わっているのだろう。“世界最強FW”は、2010年の7月にポーランドのレフ・ポズナンからボルシア・ドルトムントに加入して以来、10年以上ドイツでプレーしている。その年月の中で経験と研鑽を重ね、90分間の中の勝負所を見極められるようになった…そんなことをポーランドのスターは言いたいのではないか。

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