終わり良ければ全てよし――。それが“世界最強FW”の座右の銘のようだ。12月19日に行われたブンデスリーガ第13節、バイエルン・ミュンヘンはアウェイでバイヤー・レバークーゼンと戦った。前節を終えた時点で2位と首位の直接対決。言わば天王山だったにもかかわらず、ロベルト・レバンドフスキは、どこか悠々とプレーした。
もちろん守備で手を抜いていたわけではないし、モチベーションを失って露骨に歩いていた…なんてことはない。簡単に言ってしまうと、メリハリがある、ということになるのだが、14分にレバークーゼンに先制されても、32分に途中交代で入ったリロイ・サネが低調のまま68分に再びピッチを退いても、そのペースが乱れることはない。そうかと思うと、要所ではギアをトップに入れ、トーマス・ミュラーとのコンビネーションでゴールを脅かそうとした。
43分にミュラーの左からのクロスを、ファーで悠々とヘディングで押し込んで同点に追い付くと、93分のショートカウンターで迎えた最後のビッグチャンスでも、全く力まずに悠々とゴール。終了間際にレバンドフスキの得点で逆転に成功したバイエルンは、レバークーゼンを2-1で下して、首位に立った。