オーストリア・グラーツの地で、日本時間13日にパナマ戦、18日にメキシコ戦という2試合のテストマッチに挑むサッカー日本代表。
なかでも注目される日本代表、MF久保建英(19・ビジャレアル)が12日、オンライン取材に対応し、日本代表と自身のプレーについて語った。
ーこの1か月間での自分自身での変化は?
「いろいろシーズン始まってからありましたけど、うーん、始まりが押されたぶん、連戦になるのが早かったりして、非常に例年に比べてタイトなスケジュールになって、しっかり週2回試合のある身としては、そこをいっそう気をつけながら、去年までの自分になかった課題もあるかな、と思います」
ー攻撃の選手だが、どういうところを見せたいか。
「相手によって臨機応変に対応するというのはあるが、しっかり結果に、勝ちにこだわって、もっと試合を優位に勧められればとおもうので、しっかりギアを入れて行ければいいのかな、と思いますね」
ークラブでの変化などの手ごたえはあるか。
「そうですね、ビジャレアルという一つステップアップ、格上のチームに行けたことは結果だと思いますし、昨シーズンまでの自分が評価された結果だと思います。今シーズンも結果を残して、評価自体は単年で分かれていると思うので、毎週大切にしていければと思います」
ーリーグは折り返しに来た。残りの試合での目標は?
「まずはリーグで、できるだけ早くレギュラーをつかんで、主力の一人として試合に出ることが一番だと思いますし、そこから具体的な目標は出していければと思います」
ーここをとくに重視してる、こだわっている改善点はあるか。
「いま一番気をつけてるのは、最後の質っていうところです。自分が“良くなかったな”という試合はなかったんですけど“最後がよかったらゴールだったね、アシストだったね”というところを、(ゴール、アシストで)よかったね、になるように、プレーの終わりを今はめちゃくちゃ意識してますね」
ー次に出れば代表で節目の10試合目。ゴールは?
「へえ。ゴールを目指さなきゃいけない、っていうのは自分ではあんまり……。節目だからゴールを目指さなきゃって誰かに言われたわけではないので、まったく重圧はないんですけど、結果というのを狙っていければいいなと思います」
ー先週のELでゴールの起点になった。非常に印象的だったが。(11月5日のEL、イスラエルのマッカビ・テルアビブ戦。右サイドで相手との競り合いに勝ちボールを奪う)
「本当はあそこでスピードがあれば縦に行けたんですけど、先に触って行くと、相手に止められてファウルになってしまうと思った。キープして前向ければベストかな、と。五分のボールでは少なくとも当たり負けはしないようにというところで、キープできたのはすごくよかったかな、と思います」
ークラブと代表の関連性。どう臨んでいるのか?
「代表とクラブはまったく別物、っていう考えを自分の中では持っていて、理由としては代表はクラブでの毎日の積み重ねを出す場所だと思っていて、クラブでの積み重ねを一発勝負で出していくのが代表なので、クラブでの日々の活動が代表につながる、どっちが重要っていうのはないですけど、おんなじ土俵では考えてないですね」
クラブでの積み重ねを出す場となる代表戦。最後の質にこだわって、結果を出してほしい。
日本代表オーストリア遠征の招集メンバー
●GK
川島永嗣 KAWASHIMA Eiji 1983.03.20 185/82 RCストラスブール(FRA) 91 試合 97失点
権田修一 GONDA Shuichi 1989.03.03 187/83 ポルティモネンセSC(POR) 17試合 9失点
シュミット・ダニエル SCHMIDT Daniel 1992.02.03 197 /88 シントトロイデンVV(BEL) 6試合 2失点
●DF
長友佑都 NAGATOMO Yuto 1986.09.12 170/68 オリンピック・マルセイユ(FRA) 122試合 4得点
吉田麻也 YOSHIDA Maya 1988.08.24 189/87 サンプドリア(ITA) 102試合 11得点
酒井宏樹 SAKAI Hiroki 1990.04.12 183/70 オリンピック・マルセイユ(FRA) 62試合 1得点
室屋成 MUROYA Sei 1994.04.05 176/69 ハノーファー96(GER) 11試合 0得点
植田直通 UEDA Naomichi 1994.10.24 185/82 セルクル・ブルージュKSV(BEL) 12試合 1得点
板倉滉 ITAKURA Kou 1997.01.27 186/75 FCフローニンゲン(NED) 2試合 0得点
冨安健洋 TOMIYASU Takehiro 1998.11.05 187/84 ボローニャFC(ITA) 20試合 1得点
菅原由勢 SUGAWARA Yukinari 2000.06.28 179/67 AZアルクマール(NED) 1試合 0得点
●MF
原口元気 HARAGUCHI Genki 1991.05.09 177/68 ハノーファー96(GER) 55試合 11得点
柴崎岳 SHIBASAKI Gaku 1992.05.28 175/64 CDレガネス(ESP) 47試合 3得点
遠藤航 ENDO Wataru 1993.02.09 178/76 VfBシュツットガルト (GER) 23試合 1得点
伊東純也 ITO Junya 1993.03.09 176/68 KRCヘンク(BEL) 19試合 2得点
橋本拳人 HASHIMOTO Kento 1993.08.16 183/72 FCロストフ(RUS) 7試合 0得点
南野拓実 MINAMINO Takumi 1995.01.16 174/68 リバプールFC(ENG) 24試合 11得点
鎌田大地 KAMADA Daichi 1996.08.05 180/72 アイントラハト・フランクフルト(GER) 6試合 1得点
中山雄太 NAKAYAMA Yuta 1997.02.16 181/76 PECズヴォレ(NED) 3試合 0得点
三好康児 MIYOSHI Koji 1997.03.26 167/64ロイヤル・アントワープFC(BEL) 3試合 2得点
堂安律 DOAN Ritsu 1998.06.16 172/70 アルミニア・ビーレフェルト(GER) 20試合 3得点
久保建英 KUBO Takefusa 2001.06.04 173/67 ビジャレアルCF(ESP) 9試合 0得点
●FW
鈴木武蔵 SUZUKI Musashi 1994.02.11 185/75 KベールスホットAC(BEL) 8試合 1得点
浅野拓磨 ASANO Takuma 1994.11.10 173/71 FKパルチザン・ベオグラード(SRB) 20試合 4得点
※堂安律はチーム事情により合流せず。代わって招集された奥川雅也(ザルツブルク)もチームで6名の新型コロナ感染者が出たことで合流を見送り。